【書評】職業としてのソフトウェアアーキテクト

おはようございます。鈴木尚です。

今回は、システム開発と建築の共通点について考えてみたいと思います。

歴史の浅いIT業界と歴史の古い建築業界。

何か学べる事は無いかと思い、この本を手にとりました。

私は建築の事は詳しく無いのですが、素人的に考えても、建築とソフトウェアには以下のような共通点があります。(ちょっと乱暴な比較ですが・・・)

・工程が似ている。
→ 設計と構築

・役割が似ている。
→ 建築家と大工さん。SEとPG。

 

本書はこのような観点で、建築とシステム開発の共通点から始まり、アーキテクチャの定義と歴史、ソフトウェアを構築する意味、アーキテクトをどのように育成するか、という話題が広がっています。

 

ところで、システム開発の世界では、「基本設計」「詳細設計」と「外部設計」「内部設計」という2つの言い方があります。

みなさんはどちらの名称を使っていますか?

どうも建築の世界では「基本設計」「詳細設計」のようです。

 

なぜでしょうか?

 

私は以前は「基本設計」「詳細設計」という考え方をしていましたが、今は、「外部設計」「内部設計」です。

理由は「基本」と「詳細」の境界があいまいだからです。

 

以前も書きましたがIT業界は組織によっても人によっても手順がバラバラです。

バラバラな上にさらにあいまいな部分を持ちこみたくないと考えて、「外部」と「内部」という分け方にしました。

今のところ、この考え方でしっくりしています。

 

建築の世界では、業界全体で作業の標準化が出来ている(ようなので)「基本」と「詳細」でもうまく仕事が進むのでしょうね。

私たちIT業界は、建築の世界から学ぶべきことはたくさんありそうです。

 

 

 

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